利用者インタビュー その2
- magokoro0026
- 2025年12月26日
- 読了時間: 3分
NPO法人まごころの吉野です。
「利用者のインタビュー」の第二弾をお送りさせていただきます。
本年、最後の投稿となりますので、どうぞお付き合いください。
今回、貴重なお話をお聞かせくださったのは、横浜市出身で年金生活をされている82歳のSさんです。

——Sさん、今日は宜しくお願いします。
Sさん はい。こちらこそ宜しくお願いします。
——まず、こちらに来られた経緯をお聞かせいただけますか?
Sさん 令和元年の11月23日に上野公園でホームレスをしていて、最近からだがしんどくなったなぁと感じていたところにボランティアの人から声をかけられて……ああ、助かったと。
——凄いですね、日付まで覚えていらっしゃるのですか?
Sさん はい、鮮明に覚えています。あの時は〝あぁやっとまた布団で眠れる〟と思って安心しましたから。
——それは本当に良かったです! Sさんは年金を二ヶ月で35万円受け取られているという事ですが、当時はどのようなお仕事をされていたのですか?
Sさん タクシー会社に31年勤めていて、60歳で貰うように致しました。もう少し待てば増額されるのは知っていましたが、人間はいつ死ぬかも分からないですからね(笑)。
——年金を受け取りつつ路上生活をしていたというお話でしたが、そのお金を使ってお部屋を借りようとはしなかったのですか?
Sさん 実は56歳の時、子供が二人いましたけど家内と離婚をしまして、退職金もすべて渡して……すべてを失くしてしまって自暴自棄になっていたんですね。身寄りもいませんでしたし、新しく自分の部屋を借りれるとは思えませんでした。
——路上生活で一番苦労なさったのは?
Sさん 私は年金があったので食べ物と娯楽に関しては幾分楽ではありましたが、やはり住むところが無いというのは気持ち的に非常に〝宙ぶらりん〟で、そういう生活をしていると人生がどうでも良くなってしまいます。だから、本当にここに来られて良かった……。
——そうですか。それでは最後になりますが、そのような境遇におられる方々に一言をいただけますでしょうか?
Sさん 衣・食・住、と言いますが、やはり人にとって大事なのは「住」だと私は思います。ホームレス生活をしていて炊き出しや衣服を貰ったりも出来ますが、住まいを持つことが精神的健康においてもやはり一番なんです。是非とも、住宅の支援を受けてもらいたいです。
——ありがとうございました。これからもSさんがご健康でありますよう心からお祈りいたしております。

年金を受給していても、身寄りのなさ、家賃の高騰、体調不良など様々な理由で路上生活に追い込まれる高齢者は少なくありません。
「年金があるから大丈夫」
「もう年だから仕方ない」
そんな思い込みが、支援から遠ざけてしまうこともあります。
私たちは、年齢や収入の有無にかかわらず、安心して暮らせる居場所を一緒に考えていきます。




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