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利用者インタビュー その1

  • magokoro0026
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

NPO法人まごころの吉野です。

今回から数回にわたり「利用者のインタビュー」をお送りさせていただく予定です。

第1回目は、横浜市出身の53歳Aさんです。

Aさんに貴重なお話を伺いました
Aさんに貴重なお話を伺いました

 

 

 

 

——入居されて9年目という事ですが、当団体に来られた経緯をお聞かせいただけますか?

Aさん 当時、生活保護を受けていて、福祉事務所にマンションを借りてもらったのですが、家賃が払えず賃貸保証会社さんから「NPO法人まごころ」さんを紹介されて入居する形になりました。

——こちらに来られる以前にも生活保護を受けていらしたという事ですが、そのようになった原因というのは……?

Aさん 仕事をしていたのですが、心臓を患って働けなくなってしまい、手術代も払えないので、それで初めて生活保護を受けることになりました。

——それまでは、お仕事をされていたのですね。そのときのお住まいはどうされたのですか?

Aさん 恥ずかしい話、派遣会社で日払いだったので、ちゃんとした部屋を持っていなくて。仕事があってお金を貰えた日はインターネットカフェで、仕事がなかった日は……路上生活でした。

——仕事をしながら、路上生活ですか? それは苦労されましたね。

Aさん はい。生きた心地がしませんでした。

——路上生活で一番大変だったことは何ですか?

Aさん 冬の寒さと、やはり夜ですね……夜は正直、人の気配が怖くて眠ることができませんでした。

——大変でしたね。不安な生活を送られてきたと思いますが、現在、こうして安定した住まいを得て、気持ちとしてはいかがですか?

Aさん はい、安心できるというのは本当に良かったです。

——そうですか。当時と具体的にどのような違いを感じますか?

Aさん 一番は、困ったときに誰かに相談できたり、頼れることですね……当時は周りに誰もいなかったので。

——それでは最後に、現在、そのような境遇におられる方に何かアドバイスをお願いします。

Aさん 一人で抱えて考え込まず、悩みを誰かに相談して欲しいです。

——ありがとうございました。

 

生活で苦しさを感じたとき、助けを求めることは「弱さ」ではありません。

支援を受けることで、再スタートできる方がたくさんいます。

私たちは、相談に来られた方の状況や気持ちに寄り添い、誰もが安心して暮らせるようサポートしていきます。

 
 
 

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困窮者支援のポリシー

はじめまして。 NPO法人まごころの「吉野」と申します。 今回、当ブログの初投稿という事で、僕自身の生活困窮者支援に携わる者としての信念を語らせていただこうと思います。 あくまで持論ですので、多少の偏りはご容赦ください(笑)。   僕が支援者としてこのような場に立つようになってから、かれこれ15年近く経ちます。 その間に三者三様、各人様々なシーンに出会い、目の当たりにし、共に奮闘し、現在に至りまし

 
 
 

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