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生活保護と就労支援

  • magokoro0026
  • 2025年12月8日
  • 読了時間: 5分

生活保護を受けるにあたって、高齢の方や身体的・精神的疾患等がない場合は、基本的には就労し、自立へ向けた生活が求められる。

勿論、段階を踏んで1歩ずつ進んでいく方もいれば、出来るだけ早く生活保護から脱却したいとお思いの方はフルタイムでの就労をされる場合もあります。

どちらが良いという事ではありません。

寧ろ慎重に継続出来得る就労を見据えて、活動された方が良い場合もあります。

では、生活保護制度の中での就労支援について見ていくと次のような形になっています。


生活保護制度における就労支援は、受給者の自立を促すための重要な柱であり、ハローワークや自治体が連携して多様な支援策を展開しています。


🛠️ 主な就労支援施策

1. 生活保護受給者等就労自立促進事業

  • 厚生労働省が推進する全国的な支援体制。

  • 地方自治体とハローワークが協定を結び、庁舎内に常設窓口を設置。

  • 巡回相談や個別支援を通じて、就労意欲の喚起から職業紹介までを一貫して支援。

2. 被保護者就労支援事業

  • 就労支援員が個別に相談・助言を行い、求人開拓や面接同行なども実施。

  • 生活習慣の改善や履歴書作成支援など、就労準備段階から伴走型支援を提供。

3. 職場体験講習

  • 最長2か月間、実際の職場で業務を体験。

  • 就労環境への適応力や関心を高めることが目的。

  • ハローワークが受け入れ事業主を開拓し、マッチングを支援。

4. 特定求職者雇用開発助成金(生活保護受給者等雇用開発コース)

  • 生活保護受給者を雇用した事業主に対して助成金を支給。

  • 雇用保険の一般被保険者として継続雇用することが条件。

5. 就労自立給付金(インセンティブ制度)

  • 保護受給中の就労収入の一部を仮想的に積み立て、保護廃止時に給付。

  • 自立へのモチベーション向上を目的とした制度。


📊 支援の成果と課題

  • 2017年度の統計では、就労支援事業参加者のうち約45%が収入増加に成功

  • ただし、支援対象者の参加率は**約35.8%**にとどまり、制度の認知やアクセスに課題あり。

  • ケースワーカーの負担や自治体間の支援体制の差も、支援の質に影響を与えています。

個人的には民間との連携がもっとあって良いはずだとは思います。


では、何故就労に結びつかないことがあるのか?

言い換えると何故就労しないのか?ということになりますが、人それぞれに理由があると思われます。

生活保護受給者が就労しない理由は、単なる怠惰ではなく、健康・心理・制度・社会的要因が複雑に絡み合っているためです。


🧠 主な背景と理由

1. 健康上の問題

  • 身体的・精神的疾患を抱えている人が多く、就労が困難なケースが多数。

  • 特に精神疾患は外見から判断しづらく、周囲の理解が得られにくい。

2. 長期失業による自信喪失

  • 長期間働いていないことで、自己肯定感や社会的スキルが低下。

  • 「働ける気がしない」「職場に馴染めるか不安」といった心理的障壁が強い。

3. 制度上のインセンティブ不足

  • 働いて収入が増えると、生活保護費が減額されるため、就労による経済的メリットが小さいと感じる人も。

  • 就労自立給付金などの制度はあるが、認知度が低く、活用が進んでいない。

4. 職業選択の自由と制度の限界

  • 健康であっても、生活保護制度は「最低生活費以下の収入」が条件であり、職業選択の自由が憲法で保障されているため、強制的に働かせることはできない。

5. 社会的孤立と依存傾向

  • 支援が乏しい環境では、生活保護が唯一の安定源となり、依存的な生活スタイルに陥ることもある。

  • 孤立や家庭環境の問題が背景にある場合も多い。

6. 就労支援の限界

  • ケースワーカーの人員不足や支援体制のばらつきにより、個別支援が十分に届かないことも。

    人それぞれ、就労しない、或いは出来ないのには、様々な理由があります。
    人それぞれ、就労しない、或いは出来ないのには、様々な理由があります。

    勿論、一定数生活のリズムが崩れてしまい、怠惰な方向に進んでしまっていると思われる方々もいますが、そうではなく基本的には、人それぞれの理由がありますが、見える部分であればわかりやすいのですが、目には見えない理由も存在することをなかなか伝えることがしにくい、或いは出来ないのも理解が得られづらいところではあるのだと思います。

    但し、よく一旦保護の生活の中で、ある程度規則的な生活の送り方をしないと無気力であったり、怠惰になってしまう要因が垣間見えるとの指摘があったりするが、それが精神的なうつ状態の入口とも言えるのではないだろうか?

    実際に就労するしないに関わらず、まずはそのような精神状態に陥らないようにするところから、焦らずに一歩一歩進んでいくことが最も賢明なのではないでしょうか?

  • 最後に就労支援を受けている場合、勿論なるべく早く就労してもらおうというところから、何度も就労支援担当者とお話をすることにはなりますが、安易に提案される仕事をし始めて、継続出来なくなるよりは、しっかりと継続できそうなお仕事を選ぶように熟慮の上で決めていただきたいと思います。

    当然ながら、強制的にこのお仕事をしてくださいといったことは拒否できますので、御自分でよく考えた上で決められるようにしていただきたいと思います。

    但し、一点気を付けていただきたいのが、就労支援の相談等は役所(担当CW)の指導の一環なりますので、無断でのキャンセルや連絡が取れないことが続くといきなり保護打ち切りとはならないまでも、注意を受けます。その注意が何度も重なると打ち切りもありえますので、気を付けていただきたいと思います。

 
 
 

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