「大丈夫です」の裏側にあるもの
生活困窮者支援の現場では、こんな言葉を耳にすることがあります。
「大丈夫です」
「何とかします」
「心配いりません」
でも、本当に大丈夫なのでしょうか?
実は、この何気ない言葉の裏側にこそ、支援の必要性が隠れていることがあります。
こんな場面、ありませんか?
「お金は大丈夫です」
実際には、食費を切り詰め、十分な食事も取れていない。
「体調は大丈夫です」
病院に行くお金がなく、何週間も症状を我慢している。
「一人で大丈夫です」
本当は不安でいっぱいなのに、誰かに頼ることをためらっている。
「仕事は何とかします」
仕事は探しているものの、なかなか採用されず、自信を失いかけている。
私たちが大切にしていること
私たちは、利用者さんから「大丈夫です」と言われたとき、その言葉だけで安心してはいけないと考えています。
もちろん、ご本人の意思や考えを尊重することは大切です。
ただ、その言葉の奥に何か困りごとが隠れていないか。
無理をしていないか。
本当は誰かに話を聞いてほしいのではないか。
そんなことを考えながら、一人ひとりと向き合うようにしています。
支援とは、困っていることを解決するだけではありません。
本人も気づいていない不安や、言葉に出来ない悩みに寄り添うことも、大切な役割だと思っています。
「大丈夫です」と言えることは、決して悪いことではありません。
しかし、本当に困ったときは「大丈夫ではありません」と言える場所があってもいいと思います。
無理に強くならなくてもいい。決して恥ずかしいことではありません。
私たちは、困ったときに安心して「助けてほしい」と言える存在でありたい。
そして、その小さな声を聞き逃さない支援をこれからも続けていきたいと思っています。
だからこそ私たちは、目の前の問題だけを見るものではなく、その方がこれからどう生活していくのかを一緒に考えることを大切にしています。
困ったとき、人は必ずしも「助けてください」と言えるわけではありません。
「まだ大丈夫」「もう少し頑張れる」「他人に迷惑をかけたくない」
そうやって、一人で抱え込んでしまうことがあります。
でも、本当に困っているからではなく、困り始めた段階で相談してもいい——。
誰かに話すことで、状況を整理できることがあります。一緒に考えることで見つかる方法があります。
もし今、この記事を読んでいる方の中に、「自分も少し困っている」と感じている人がいれば——一人で答えを出さなくても大丈夫です。
まずは、話すことから始めてみませんか。




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